失敗したプリントを途中から再開する方法 3Dプリンター [reprap 3dp-17bk]
どうもシナナキでございます。
盆が夏を連れてきたにもかかわらず、祭りとか花火とかコミケとか風物詩的な物事から隔絶された生活を送っております。
さて、3Dプリンターをもっている方なら一度は経験したことがあると思いますが、絶対といっていいほど1度は失敗しますよね。
本日起きたら12時間かかる印刷が失敗していました。
10時間は動いたはずなので、フィラメントがもったいなさすぎる…
そこで今回は、きれいに失敗した時(?)の再開の方法について書こうと思います(自分用)
造形物がきれいな状態で印刷失敗してしまった時の再開方法
まず大前提として、Gcodeを編集したりするので、もし万が一参考にするときは自己責任で宜しくお願い致します。
あと、私が持っているのはhictopの3dp-17bkですのでもしかしたら他のプリンターでは使えない方法かもしれません。
さて、印刷を再開する方法として、以下の二つを考えました。
- ビルドプレートの位置をZ軸の0として設定し、Gcodeにて既に印刷されている部分を削除する
- 既印刷レイヤーの上面をZ軸の0として設定し、curaにて印刷できていない部分だけをスライスして印刷を実行する
どちらがいいかを考えたのですが、前者の方法では私の使っている3dp-17bkはZ軸の0地点を金属センサーにて設定しているため、手動で設定するときどこの地点が0になるかがわかりにくいなぁと思ったわけです。
なので後者の方法ですることに決めました。
まずは未印刷の部分を新たにモデリングして(既印刷部分を削っただけ)curaへ
スライスを行います。ここで、初めの印刷物のXとYが合わなければ失敗します。
(失敗する可能性を考えて初期位置から動かさずに印刷した方がいいのかな…)
続いて作成されたGcodeの編集です。
ちなみにGcodeのリファレンスはこちらを参考にしました。日本語版は全て翻訳されてないんですよね…
で、こちらが今回のGcode。
初見では全くわかりませんでした。少しだけ解説します。
黒枠内
ここは主にヒートベットとノズルの過熱と、エクストルーダーのモードを指示しています。今回は関係ありません。
赤枠内
ここで印刷空間の0地点を設定しています。
青枠内
ここはエクストルーダーの調整が行われているみたいです。今回は関係ありません
さて、今回はZ軸のみ0地点を手動で設定したいので、赤枠内を編集します。
G28についてですが、こちらのコードはそのあとに”X”か”Y”か”Z”を指定することでその軸のみの0地点設定が行われるみたいです。(指定しない場合は全軸について0地点設定が行われる)
さらに、その下のG1については、直線移動のコードなのですが、今回は一応コメントアウトしておきました。これはあまり意味がないかと思います。
こう編集しました。
では次に、プリンターの調節です。
prepare>move axisからZ軸の高さを調節して、0地点になってほしい高さにノズルを移動します。
ギリギリに調節する理由としまして、Gcodeを確認するとZ0.3の場所にノズルが来て印刷を行うので、既印刷物に接触するほど近づけてください。
ここで、この状態のままリセットボタンを押します。
3Ⅾプリンターが起動したとき、そのノズルの位置を暫定的に(0,0,0)と設定するシステムを利用します。
こうして、Zの0を設定します。
XとYの0地点については、印刷の最初に行われ、Z軸の0地点検出は見逃され手動で設定した位置がZの0地点になるという寸法です。
印刷再開。
設定をすべて行ったら、そのまま編集済みのGcodeをプリントアウトします。
auto homeは絶対に行わないでください。
何故かわかると思いますがZ軸までも0を検出しようとして、ノズルが既印刷物に接触してしまうからです。もしはがれてしまったら、再開は絶望的になります。
また、印刷再開の時にはすぐにリセットボタンを押せるようにしましょう。
万が一接触した時にすぐ中止できるようにするためです。
中止した場合はもう一度設定から再開してください。
まとめ
なんとか再開することができました。
写真を見ればわかりますが、やはり少しのずれがあります。
再開するのは失敗面におけるXY平面のずれと、高さのずれが許容できる印刷物のみですね…
繰り返しになりますが、推奨されない行為かもしれませんので(たぶんそんなことないけど)自己責任でね。
ではでは。